- うちいず
- うちいず【打ち出づ】(1)出る。 開けた所に出る。
「田児の浦ゆ~・でて見れば/万葉 318」
(2)目の前に出てくる。「谷風にとくる氷のひまごとに~・づる波や春のはつ花/古今(春上)」
(3)外に出す。 特に, 出衣(イダシギヌ)をする。「二重文の唐衣など~・でたり/栄花(根合)」
(4)馬に乗って戦場に向け出発する。 出陣する。「明日~・でんとての夜/平家 9」
(5)たたき合わせて音や火を出す。「拍子~・でて忍びやかにうたふ声/源氏(篝火)」
(6)口に出す。 発言する。「恥づかしげに静まりたれば, ~・でにくし/源氏(帚木)」
(7)声をあげて詠ずる。 声高らかに歌う。「拍子とりて席田(ムシロダ)(=催馬楽ノ名)~・でさせ給ひけるに/大鏡(昔物語)」
(8)文字や絵にかき表す。「筥の蓋に葦手に~・でたるは/紫式部日記」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.